実習に悩む学生の方へ 作業療法士に向いてない学生の特徴5選と対策
・自分はデキが悪すぎてダメだ
・自分はOTに向いていない
・自分の居場所がない
・もう実習をやめたい
こんなお悩みを解決します
本記事の内容
・作業療法士に向いてない学生の特徴 5選
・実習中の良くある悩み4つ
・実習中の悩みを軽減するための3つの手順
本記事の信頼性
この記事を書いている私は
・作業療法士 10年目
・転職回数 2回 (病院2施設・訪看ステーション1施設)
・大学院修士課程修了
・実習指導人数 10名以上 (CV含め)
学生時代からうまくいかず挫折を多く経験してきました
それでも立ち直ろうと、困難に立ち向かったり、時には逃げてきました
今では訪看ステーションで自分らしく仕事をしています
夢だった養成校での講師のお仕事もいただけるようになりました
そういった僕が解説していきます。
作業療法士に向いてない学生の特徴 5選
①社会的マナーが欠けている人
最低限の社会的マナーは必須です
「感謝する」「謝罪する」「挨拶する」といった事が基本です
社会的マナーが欠けていると、初対面で好印象を持たれる可能性が大きく低下します
例えるなら・・・
初めてのデートの日、2時間遅れて行くようなものです
この時点で好印象は持たれにくいのはわかりますよね
その後のデートの内容を頑張っても挽回は大変でしょう
リハビリの技術や知識を付ける前に、
社会的マナーを身につけることが大切です。
②学び続けることをしない人
学び続ける、仮説検証することははリハビリ技術を高めるために必要です。
日々の臨床で、小さな事でも「疑問」を感じること
疑問を「調べる」こと
調べたことを「試して」みて結果を分析する事。
こういった小さな努力こそが、自分の技術を高めることにつながります。
特に実習生には「学び続ける姿勢」の有無が重要視されます。
実習指導者は、実習生が「できる」ことを期待していません。
実習生が「学ぼう」としているかを期待しています。
乱暴な言い方をすれば、
「デキは悪くても、素直に学ぶ人」の方がうまくいきやすいです。
③対人コミュニケーションが極度に苦手な人
リハビリ職は、一人の患者さんと長い時間過ごします。
その時間で、患者さんの想いや生活に寄り添うための支援を行います。
その中で、「コミュニケーション」はとても大切な因子です。
全く会話ができないレベルでコミュニケーションが苦手な人は
患者さんとの関係性を築くことはなかなか大変だと思います。
ただ、多くの実習生は「緊張感」からコミュニケーションが苦手になっていることがほとんどです。
そのため、環境に慣れ、何度も会話を経験することで、徐々にスムーズなコミュニケーションがとれるようになるはずです。
④助けを求められない人
実習もそうですし、今後仕事をしていても必ず悩むことに出会います。
その時、一人で悩み続けても解決しないことがあります。
そんな時は、必ず誰かに助けを求めましょう。
・でも、助けを求めると評価が下がるんでしょ?
・そもそも助けを求める人なんていないし
そんなことはありません。
助けを求めることは、自分が無能であることではありません。
本当に有能な人は、他人に協力してもらうのがとても上手です。
助けを求める時は、自分が分析して取り組んだ経過を伝えると良いでしょう。
また、助けを求める人はたくさんいます。
専門内容に関しての助けならば、
同級生・養成校の教員・実習先の指導者がそうです。
実習指導者は、臨床で出会う悩みを一緒に考え、導くためにいます。
そして現在の実習スタイルはそのように変わりつつあります。
実習指導者はもちろん、養成校の教員も、アナタの敵ではありません。
⑤自己評価が低すぎる人
人はなぜ成長するのでしょうか?
それは、「理想」と「現実」のギャップを埋めようとするため。
すなわち、理想と比べて、今の自分ができないことを認識するからです。
さて、ここで困ったことが起きます。
今の自分のできないところを、過剰に見てしまい、落ち込む場合があります。
多くの学生はここで、「自己嫌悪」になります。
僕の経験上、このことをお伝えさせてください。
● できなくて当たり前。できるようになるために学生してる。
● 他人と比べるな。昔の自分と比べろ。
はじめからOTできるほど、OTは甘くありません。僕もいまだにOT修行中です。
学生で初めて実習に出て、できるワケがないわけです。
一人でできないから、学校の先生や、実習指導者が存在しているわけです。
「できなくて当然」と思ってください。
そして、他人と比べることはやめましょう。
大切なことは過去の自分より成長しているかどうかです。
他人との比較は、終わらない自己嫌悪へと誘います。
昔のアナタと比べて、少しでも成長しているなら、それでイイのです。
実習中のよくある悩み 4つ
今までの経験で、上位にくるのがこの4つです。
自己評価が低いこと、助けを求めないこと、
社会的マナーがないこと、で生じるものがほとんどです。
質問に関しては、テンプレートがあります。
OTRの思考過程を言語化してもらうような質問は、
答える側も楽しいですし、
学生側もとても勉強になります。
実習中の悩みを改善するため3つの手順
①自分がデキないのは当然と理解する
先述の通り、アナタができないのは当然です。
他人と比べても意味はありません。
ましてや、OTRと比べても意味はありません。
「こんなOTRになりたいな」と思うくらいにしておきましょう。
「できなくて当然」です。
②助けを求めることは負けではないと理解する
助けを求めても、アナタへの評価は下がりません。
助けを求めても、アナタは実習に落ちません。
助けを求めることは、負けを認めることではありません。
有能な人は、助けを求めるのが本当に上手です。
まずは助けを求めましょう。
③助けを求める
同級生・学校の先生はアナタの味方です。
実習指導者も、余程の癖のある人ではない限りアナタの味方です。
アナタが助けを求めれば、きっと話を聞いてくれ、
力になってくれます。
実習の悩みの多くは「孤立」することによって生じます。
「孤立」しないためには、他の人とつながりましょう。
学校の先生にメールでもいいので助けを求めてください。
まとめ
作業療法士に向いてない学生の特徴5選に関して、
どれか1つでも当てはまったらそれで「ダメ」ではありません。
当てはまらない項目はアナタの「強み」です。
胸を張ってその「強み」を活かしましょう。
実習の悩みと対策に関して、
悩みの多くはアナタが「孤立」することによって生じます。
孤立してはいけません。
助けを求めてください。
最後に、昨今はほぼないと思いますが、
とんでもないハラスメントを行う実習先も存在するかもしれません。
そんな場合は、即座に学校の先生に相談してください。
実習の悩みのすべてが、アナタに原因があるわけではありません。
追い込まれて、悩む作業療法学生が一人でも減ることを願って。